子供の頃からずっと来ると決めていた「芸術と音楽の街・ウィーン」にようやく足を踏み入れることができた。

オーストリア、ウィーン🇦🇹はこの1世紀でもっとも変貌、転換をきわめた国の1つであろう。
100年前のオーストリアは、ハプスブルク家お得意の婚姻政策による相続と戦争による領地拡大の結果、ヨーロッパで一二を争う大国だった。

それが、第一次世界大戦で敗戦すると領土の大半を失い、第二次世界大戦時にはナチス・ドイツに飲み込まれ、国家そのものが消滅した。

戦後、オーストリアは独立し、永世中立国となった。

僕がこれから見るオーストリアは今の体制になってから、また半世紀も経っていない。

新しく、それでいて古くからの伝統が今なお残る国家だ。

2018年7月に僕が印象に残ったオーストリアでの体験をここに綴る。

美しい街並みとカトリック教会

10代のころ、僕はイギリスのケント州に住んでいた。週末になると同州内の隣町・Canterburyにあるイギリス最古のカンタベリー大聖堂に行くのが好きだった。

荘厳かつ神秘的なカトリック教会に完全に心を奪われていた。

他の国へ旅をしている間に、カトリック教会だけでなく、世界中のモスクやお寺など、宗教的建築物に興味を持つようになった。

ウィーンの街中では、ゴシック、バロック、ロマネスク、ルネサンス様式の美しい建築物が建ち並ぶ。


<写真はウィーンの象徴・シュテファン大聖堂 ゴシック建築>

歴史ある美しいバロック様式の図書館がウィーンに現存している。300年以上前に執筆された本が展示されている。1つの本がとても丁寧にかつ丹精込めて創られていた。


ウィーンの街中を歩いていると、一際目立つのがペスト柱。医学の発達で、ペスト菌でいまは命を落とすことはないが、17世紀には世界中の人がこれで命を落とした。

ペスト柱の大きさから、当時の人たちがどれ程苦しんだかが伺い知れる。


平日毎日開催しているオルガンコンサート。荘厳なカトリック教会に響き渡るオルガンが心地よい。

無料コンサートだが最後に寄付のお願いをしている。


ミヒャエル広場ではローマ時代の繁栄の遺跡を見る事ができる。今でも街中でメタル探知機を持った人が歩いていて、聞くところによると、彼らはローマ時代の遺跡を探しているそうだ。


LGBTフレンドリーシティー

カトリック教徒が大半を占めるオーストリアだが、ウィーンは世界でも有数のLGBTシティとして名を馳せている。

カフェ文化


ウィーンのカフェ文化はユネスコの無形文化遺産に登録されている。

街中には素敵なカフェが点在し、カフェ巡りもウィーン観光の醍醐味である。

カフェでは新聞をゆったり読んでいる人、デッサンの練習をしている芸術大学の学生、

世間話を楽しむ貴婦人たち、みんなコーヒーを片手にリラックスしている。

カフェに入るとまずコーヒーの種類の多さに困惑する。初心者ならなおさらだ。

ウィーンでチェーン展開をしているカフェ「Aida」のメニューには図解でコーヒーの種類を説明しているページがある。

毎日いろいろなカフェを試した。レトロなカフェからモダンなカフェまで

とても1週間では周りきれないほど、ウィーンの街中には多種多様なカフェ店がある。

ウィナーコーヒーといえば、「アイシュペンナー」だと地元の人が言うので、早速アイシュペンナーの名店「Tirolerhof」にやってきた。

自家製の「アプフェルシュトゥルーデル」も一緒に。

ハプスブルク家が夏の間に利用していた離宮=シェーンブルン宮殿の庭園近くにもカフェがあり、休憩がてらに利用した。

朝からコーヒーを呑みながらピアノの演奏が聴ける。こんな贅沢があるだろうか。

水が無料の国

ヨーロッパ諸国では水は買うものだが、オーストリアでは早くから上水道が整備された。

そのおかげで、蛇口をひねればアルプスの天然水を飲む事ができる。

街中には水を飲めるスポットがいくつも確認できる。

ちなみにトイレに使う水もアルプスの天然水だそう。

ウィーンの公共交通機関

ウィーン市内の移動は外国人でも至極簡単なシステムになっている。

1枚の切符で、地下鉄、市電、バスの全てに乗車できる。

切符は◯◯駅から◯◯駅までと買う必要はなく1枚の切符でウィーン市内であれば

どこでも行ける。

乗車料金も安く、1年定期はたったの365ユーロだ。

サイクリングシティー

ウィーンは世界有数のサイクリングシティーとしても有名だ。

レンタルバイクが30分5€と格安で利用できる。

夏はサイクリングをしながらウィーンの街並みを楽しむのも良いだろう。

音楽と芸術の街

さすが芸術・音楽の都と言われるだけあって、街中では芸術、音楽に触れる機会が多い。

オーストリア美術史美術館は、膨大な量の展示品があるので、すべて観るには数時間かかる。

今回はお目当のブリューゲルの作品を中心にまわってきた。


ウィーンに45年以上在住の叔母の展覧会にも行ってきた。ウィーンの芸術大学を出て、

ずっと芸術と音楽に携わって生きている。カッコイイ生き方だ。


ピアノの演奏をしているカフェやレストランも多いが、駅内でも演奏者が多い。

ちょっと立ち止まって演奏に耳を傾けてチップを渡す。

ウィーンにはそういう文化がある。

インターナショナルシティー

ウィーンにはオーストリア人以外にも多くの外国人が生活をしている。

統計によると約15%が外国籍だ。

ユーロバロメーターの調査によるとオーストリア人の73%が英語に精通している。

ウィーンに住んでいる従姉妹に誘われて、ピクニックに行ってきた。

そこには従姉妹が招待した友達も来ていた。オーストリア人だけでなく、

ブラジル人、ドイツ人、セネガル人、そして日本人のぼく。

僕以外は全員ドイツ語が話せるが、ピクニック中は僕に気を遣って

英語で会話をしてくれた。オーストリア人は夏場の休日は公園で

ピクニックをする人が多いらしい。みんなで料理を一品持ち寄って

のんびり食べる。

世界一美しい湖街 ハルシュタット

ウィーンから片道4時間半の場所にハルシュタットはある。オーストリアを訪れたなら

必ず立ち寄ってほしい。それくらい美しい。

日帰りで行ってきたが、できれば何泊するのがオススメだ。

さいごに

子供のころの夢がついに1つ実現できた。つぎは、ショパンを生んだ街ポーランド・ワルシャワへ。


One thought on “オーストリア、ウィーンの旅

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